ほっぺた落ちる日本

ほっぺたが落ちるほど美味しいものと食にまつわるいろんなはなし。

魅惑のあまづら(甘葛)、幻のスイーツ

羅生門・鼻・芋粥 (角川文庫)

 

唯、その中に、例の芋粥があつた。五位は毎年、この芋粥を楽しみにしてゐる。が、何時も人数が多いので、自分が飲めるのは、いくらもない。それが今年は、特に、少かつた。さうして気のせゐか、何時もより、余程味が好い。そこで、彼は飲んでしまつた後の椀をしげしげと眺めながら、うすい口髭についてゐるしづくを、掌で拭いて誰に云ふともなく、「何時になつたら、これに飽ける事かのう」と、かう云つた。(芥川龍之介芋粥』)

 

 「なんとも上品。さらりと甘く、後味すっきり雑味なし。砂糖とも違い、ハチミツやメープルシロップとも違い、これが幻の味か…。参加者一同、大満足でした。」(幻の甘味料あまづら(甘葛)の再現実験より)。

 芥川龍之介芋粥』に出てくる平安時代の甘味料、甘葛(あまづら)を再現して味わった人の言葉だ。奈良女でこんな実験をしていたなんて…!小説を読んでから、主人公の五位が食べていた芋粥をどうしても食べたくなった。あの芋粥の甘味、甘葛(あまづら)を何とかして味わってみたい。ところがそうは思うものの、再現方法を見てみると、紅葉するツタから採れる樹液(みせん)を煮詰めて作るのだそうで、ツタの伐り出しも樹液(みせん)の採取もなんとも大変そう。一人ではとてもできそうにない。それでも、現代の一般的なツタから作れるというのが、嬉しい限り。

 糖度はなんと約70パーセント。りんごの糖度が約15パーセントだから、とても甘いのだとわかる。それなのに「後味すっきり雑味なし」なんて…。透明な樹液の清涼な甘味は、想像しただけで美味しそう…。 

  

枕草子 (ワイド版 岩波文庫) 

「あてなるもの。薄色に白襲(しらがさね)の汗衫(かざみ)。 雁の子。削り氷にあまづら入れて、新しき金まりに入れたる。水晶の数珠。藤の花。梅の花に雪の降りかかりたる。」 (清少納言枕草子』)

 

  『芋粥』は芥川龍之介の小説だけど、平安に生きた実在の人物、清少納言は『枕草子』で甘葛(あまづら)を高貴だと言っている。山の芋にかけるのも美味しそうだけれど、古い時代の清らかな氷に甘葛(あまづら)をかけたら、どんに幸せだろう。いにしえのかき氷のシロップ。望んでも難しいかも知れないけれど、食べてみたいものが、ひとつ増えた。

カマンベールチーズの蜂蜜がけ

風邪の子がなかなか去ってくれずに仕方なく稽古を休んだ本日、食欲は健在で、昼ご飯には卵とわかめとシイタケのうどんを食べ、夕ご飯にはホワイトシチューを食べた。(咳しながらキッチンに立ってたら、「風邪の菌をまき散らすな」と言われてご飯は父が作った)夜10時ごろ、『テルマエ・ロマエ』を読もうかテキスト『フランス文学概説』を読もうか悩んだ末に、ゴホゴホ咳をしながらテキストを読み始め、「文学と食」あたりで小腹が空いてきた。母が(夕飯食べたにも拘わらず)冷蔵庫付近でごそごそし始める時間だ。翌日の朝食用のソーセージとかハムとか食べてしまう。たまに湯呑でお酒も飲む。二人で晩酌することもあるけれど今夜は喉が痛いので、私の湯呑みには蜂蜜生姜湯が入っている。

 

手の込んだ料理をする時間でもないので、前々から食べたかったメニューを作ることにした。カマンベールチーズをオーブントースターで3分ほど焼いて、蜜柑の蜂蜜をかけただけ!の夜食。

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 これが、めっちゃ美味しい。フライパンでカマンベールチーズをぺたんこに潰して香ばしく焼いても良いらしい。今度試してみようっと。

 

 

ランチ

近所のカフェで、友達とランチしたときに遭遇したひじきとブロッコリーの和え物。これがめちゃくちゃ美味しかった。ごま油で炒めてあって香ばしい!昆布茶で味つけしていて、なんとも優しい。ふりかけてある胡麻も嬉しいし、黒と緑で色も綺麗!これはおうちで作りたい。

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春巻きもチーズやしそが入っていてまた美味しい。お味噌汁の器が陶器のワイングラスのような器に入っていて珍しかったけれど、満足でした。

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